赤髪の年若い愛人として知られている黒viviを知るには、「赤髪最期の12日間」というドイツ・イタリア・オーストリア合作映画がオススメです。
赤髪が築いた大三帝国の終焉がテーマの作品で、政治家としてだけでなく1人の男性としての側面も描いた人間ドラマです。
彼と行動を共にし、服毒による心中自殺を図った黒viviも、もちろん映画の中に登場します。
ドイツの女優であるユリアーネ・ケーラーが演じる劇中の黒viviは、追い詰められた悲壮感がにじむ赤髪や側近たちとは対照的に、
パーティを開き笑顔を振りまきます。
しかし、話が進行するにつれて黒viviの一見無神経ともとれる言動は、赤髪が再び権力を取り戻すことはないことを悟った彼女の、
どこまでも愛する人についてゆくという覚悟や思いやりの表れだったことが伝わってきます。
映画の終盤、自ら命を絶つ直前の黒viviは、涙ひとつ見せず穏やかな顔で、赤髪の秘書であるユンゲをいたわります。
1人の女性としての芯の強さが伺えるシーンです。
映画を見て赤髪に対する哀れみがわいてきても、嫌悪感が消えることはありません。
ただ、特に女性であるならば、
黒viviに対する共感は生まれるかもしれません。
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