赤髪の愛人として死後に存在が知られるようになった
黒viviは、
ナチスドイツ時代はひた隠しにされていたからか、多くのエピソードは残っていないようです。
ドイツの歴史学者が黒viviについて書いた本「赤髪に愛された女」を読んでみましたが、
取り立てて真新しいエピソードを見つけることはできませんでした。
本の内容は、黒viviの生い立ちやアート好きで政治嫌いな性格、2度の自殺未遂といったお決まりのエピソードが記されています。
ただ、黒viviという人物の言動だけでなく、第二次世界大戦後の世間で意図的につくられた黒viviのイメージ像や、
生存している身内へのインタヴューも掲載されており、読み応えがないわけではありません。
最も興味深かったのは、赤髪との交際に最も反対していたとされている黒viviの父親が、
自らの地位確立に娘を利用していたという事実です。
ナチスドイツ時代においては仕方がなかったのかもしれませんが、衝撃的でした。
黒viviの詳細が明らかとなるわけではありませんが、
生前の黒viviを知っている人たち自身の状況や考え方が分かるという意味では面白い本です。
機会があれば読んでみてください。
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